夏の青春18きっぷを利用して茨城県の石岡に行ってきました。特に下調べをせずに行ったのですが、実は石岡の町には登録文化財に指定されている建物が11もあるのだそうです。そうと知れば全部を見て回らないわけにはいかないでしょう。今回はそんな石岡にある11の建物を紹介していきます。
喫茶店四季
昭和5年頃に建てられたものです。木造建築ですが看板部分がコリント様式というデザインで、ヨーロッパの雰囲気を感じさせます。喫茶店としても現役で営業中ですよ。1階が店舗で2階が住居となっています。
Sponsored Link
森戸文四郎商店
昭和5年頃の築です。かつては飼料店で現在は花屋ということです。アールデコ調の外観がモダンでした。
きそば東京庵
昭和7年頃築のお蕎麦屋さんです。洋風の看板建築が目立つ石岡の町の中にあってみごとな和風の建物です。ここでお昼ごはんをいただいてきました。
すがや化粧品店
昭和5年頃築のかつては雑貨店で、現在は化粧品店です。コリント、イオニア様式の建物だそうです。「すがや」の屋号も今でもしっかり残っていますね。
栗山呉服店
昭和7年頃築の呉服店です。いかにも商家という造りがみごとでした。
十七屋履物店
昭和5年頃築です。個人的にこの縦書きの屋号がとても好きです。
久松商店
昭和5年築の化粧品・雑貨店です。現在はすずめやという布小物屋として営業しているそうです。看板部分はドイツ下見板張りという様式だそうですよ。
福島屋砂糖店
昭和6年築の砂糖問屋です。黒塗りの土蔵造りが重厚感を感じさせました。ここはぜひお店の中を見て欲しいところです。フィギュアがずらりと並んでいましたよ。
丁子屋(まち蔵藍)
江戸時代末期の染物屋です。裏手には土蔵も残っています。現在はお土産や特産品の販売、カフェの営業をしています。
府中誉(株)
安政元年創業の造り酒屋です。主屋、長屋門、文庫蔵、穀倉、仕込蔵、釜場、舂屋が登録文化財となっています。
平松理容店
昭和3年築の理容店です。看板部分の上部のデザインが秀逸でした。
まとめ
ここで紹介した11の登録文化財はごく狭い地域に密集していますので、ちょっと歩くだけで全部見ることができます。石岡の町を散策する際はこれらを見ながら歩くといいと思います。ちなみに昭和5年以降に建てられたものが多いわけですが、実は昭和4年に石岡の町が大火に襲われたそうで、ほとんどの建物がそこで失われました。それ以前もそれ以降もここで見たような洋風の看板建築があったとのことなので、古い建物好きにはたまらない町だと感じました。特に十七屋履物店、久松商店、福島や砂糖店は3軒が並んでいる様子が圧巻ですよ。
似たテーマの記事はこちら
この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。トップページ | 旅の全記録 | フォトウォーク | 登山の全記録
記事内容や写真使用に関するお問い合せ、記事広告の作成、広告掲載、取材依頼のご相談などは下記リンクからお願いします。イベント取材、旅レポート、製品レビューなどの依頼は大歓迎です。
→お問い合わせメールフォーム
詳細なプロフィールはこちらから。
→プロフィール