9月下旬に解体工事が始まった同潤会三ノ輪アパート。
昭和初期に建築された貴重な文化遺産ではあると思うのですが、時代という大きな波に抗うことはできませんでした。
先日解体工事が始まった時に見に行くとメインの建物はまだほとんど手付かずで、共同の洗い場やトイレが取り壊されていました。
しかし重機が敷地内に入っており、アパートが瓦礫の山と化すのは時間の問題と思いました。
あれから1週間経ち、どれくらい工事が進んでいるのか確認してきました。
すると・・・
各部屋の窓がほとんど取り外されていました。
ガラスなどの危険物が取り除かれている最中だったようです。
しかしそのおかげで外からも部屋の中の様子がなんとなく伺えるところもありました。
家具はもちろんありませんが、流しがちらっと見えます。
また、窓の手すり部分に子供用の椅子が取り残されているところも。
なぜかビニール傘が残されている部屋もありました。
さらによく見てみると、絵が飾られたままになっている部屋も。
取り壊される同潤会三ノ輪アパートは確かに無残な姿に見えるものの、今はその最後の輝きを見せているかのようです。
まだ人の温もりが残る部屋によって美しさが強調されているようにも見えました。
もうこの三ノ輪アパートの残された時間はわずかしかありません。
また近日工事の様子を見に行こうと思います。
解体工事前の同潤会三ノ輪アパートはこちらからどうぞ。
→未だ取り壊されずに残る同潤会三ノ輪アパート 同潤会アパートシリーズ その1(とくとみぶろぐ)
写真はNikon D40x+Nikon AF-S DX NIKKOR 18-105mm F3.5-5.6G ED VR AFSDX18105GEDVRで撮影したものです。
似たテーマの記事はこちら
この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。トップページ | 旅の全記録 | フォトウォーク | 登山の全記録
記事内容や写真使用に関するお問い合せ、記事広告の作成、広告掲載、取材依頼のご相談などは下記リンクからお願いします。イベント取材、旅レポート、製品レビューなどの依頼は大歓迎です。
→お問い合わせメールフォーム
詳細なプロフィールはこちらから。
→プロフィール