意匠を凝らした木造駅舎とレンガ造りの変電所跡が残るえちぜん鉄道永平寺口駅初秋の北陸旅その17

10月29日。
福井県に入り、えちぜん鉄道に乗車しました。
やって来たのは永平寺口駅で、その名の通り永平寺へと向かう際の最寄り駅になります。
単線のえちぜん鉄道勝山永平寺線がこの駅で上下線の交換を行うので列車が並ぶ姿を見ることができます。

ここで勝山方面へと進む列車を見送ると、進行方向にはみごとな山。

この先は僕にとって未知の路線であるので想像力がかき立てられます。

ホームから永平寺口の駅舎を見てみます。

木造駅舎で立派な瓦葺きです。
微妙に屋根がたわんでいますね。

正面入口を見ると細かな意匠を凝らしているのがよくわかります。

柱、屋根のひさしの下部、窓、どのような言葉が充てられているのかわかりませんが半円と放射状の直線で構成されたデザインなどなど。
永平寺への参拝者がたくさんこの駅を利用していた時には多くの人がこの立派な駅舎を眺めたのでしょうが、今は利用者はかつてに比べると減っているのでしょう。
中に入ってみます。

木のベンチが中央と壁際に配置されています。
窓から差し込む午後の日差しが柔らかで、ここに寝転がって昼寝したくなりました（実際にはやりませんよ！）。
切符売り場はやはり対面式で、駅員さんが対応してくれます。

駅舎側の1番線ホームから2,3番線ホームを眺めてみます。

のんびりした空気が漂う駅ですねえ。
聞こえてくる音は風の音と鳥の声。
実に気持ちのいい駅です。

この駅には今は使われなくなったボロボロのホームも残っていました。

その向こうには赤レンガの建物があります。
駅員さんに話を伺うとかつての変電所跡だそうです。
植物に侵食されてきてはいますが、かつての威厳は今でも残っています。

鉄道遺産として永らく保存していただければと思いました。

次回はこの永平寺口駅からバスに乗って永平寺へとお参りに行ったレポートになります。

写真はNikon D90＋Nikon AF-S DX NIKKOR 18-105mm F3.5-5.6G ED VR AFSDX18105GEDVRで撮影しました。

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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。
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