佃の路地裏散歩の次は朝潮大橋を渡って中央区晴海にやってきました。
ここにこの散歩の終着点とした場所があるのです。
それは、春海橋。
春海橋は中央区晴海と江東区豊洲を結ぶ橋として、自動車と人が通ることができます。
しかし、その横にすっかり錆びきってしまった鉄橋があるのを見たことがないでしょうか。
それがかつて東京湾一体の貨物輸送に従事していた東京都港湾局専用線の廃線跡に残っている春海橋です。
上の写真は晴海側から見た風景です。
実はここには以前来たことがあるのです。
→春海橋 ー廃線跡を探す旅ー(とくとみぶろぐ)
あれから2年半経ってどのような変化があったのか見てみたくなってここを訪れることにしました。
以前は晴海側は公園になっていてかなり近くから橋を眺めることができたのですが、今は工事用のフェンスが立っていて道路からしか春海橋を見ることができませんでした。
それでも橋の細かい部分まで観察することができます。
かつてはここをディーゼル機関車に牽引された貨車が走っていたのですね。
次に豊洲側から見てみます。
生コンの巨大工場と高層ビルよりも春海橋の方が存在感があるかように見えるのは僕だけでしょうか。
この豊洲側は運河の横は遊歩道になっているので、線路を正面から見ることもできます。
2年半前はこちら側は工事中で入ることができなかったので、僕はこの景色は初めて見ました。
もうここには列車が通ることはないのですが、威風堂々とした鉄橋と線路には今にも貨物列車が走ってきそうな雰囲気すらありました。
この春海橋は人が通るために作られたものではないので欄干すらありません。
ところが、橋と遊歩道を隔てる金網を破って侵入する人がいるようです。
事故が起こって橋が取り壊されるなどということは絶対にあってはいけないと思います。
また、金網から無粋なコンクリート壁に変わって、春海橋を眺めることができなくなるのも悲しいことです。
マナーを守って、この春海橋を産業遺産として守って欲しいと思います。
最後はちょっと残念なことも書いてしまいましたが、この春海橋が素晴らしいことは間違いありません。
この春海橋がこのままの姿で残されるよう温かく見守りたいと思います。
佃から春海橋への東京路地裏散歩まとめ
・高層マンション群のすぐ近くに残る佃の下町風景 佃から春海橋への東京路地裏散歩 その1
・佃の下町風景もいつかなくなってしまうのかもしれない 佃から春海橋への東京路地裏散歩 その2
・佃の路地裏は井戸ポンプの宝庫だった 佃から春海橋への東京路地裏散歩 その3
・東京都内に残る奇跡の廃線跡―春海橋― 佃から春海橋への東京路地裏散歩 その4←今ここ
写真はNikon D40x+Nikon AF-S DX NIKKOR 18-105mm F3.5-5.6G ED VR AFSDX18105GEDVRで撮影したものです。
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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。トップページ | 旅の全記録 | フォトウォーク | 登山の全記録
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