1月26日。
くまもと鉄分補給日記の旅のレポートの第30回目です。
旅の3日目のお話です。
今回は三角線の住吉駅が最寄り駅の長部田海床路を紹介します。
海の向こうへと進む道があり、電柱があって電線がある。
何これ?って思いますよね。
今日はこの謎の道についてたっぷりお話します。
くまもとの鉄道の旅を楽しんできました!この記事は「鉄道王国くまもとだモン!」内の「くまもと鉄分補給日記」でも紹介されています。
ここは長部田海床路という場所です。
三角線の住吉駅が最寄り駅で、行き方は最後に紹介します。
こちらが長部田海床路の入り口です。
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海の向こうには建物がないのに道がずっと先まで続いているのですよ。
歩いてもいい道なので、僕も歩いてみることにします。
道をちょっと進んで振り返ってみます。
道幅は車も通れるほどのものです。
電柱の根元を見てみると、かなりしっかりとしたコンクリートですね。
でも下の方は何やらたくさんものものがこびりついています。
海もかなり浅瀬が広がっていますね。
実はこの長部田海床路は干潮時にだけ道が出てくるものなのです。
満潮の時は電柱だけが海上に見えて、道は見えません。
何でこのような道が作られてのかといいますと、この海は遠浅で船が海岸付近まで入ってくることができないそうです。
そこで、漁船などは沖の方に停泊して、その船に乗るためにこの道を通って人間が移動するとのことなのです。
海岸から沖の船のところまで歩いて行くのは大変なので、漁師さんなどはトラックで移動するそうです。
今回は夕方ということで車での移動は見ることはできなかったけど、自分でこの道を歩くことができました。
さあ、どんどん進んでいきましょう。
どうやらあの向こうが電柱の最終ポイントのようですね。
この先の道は海に沈んでいるのでもう行くことはできません。
電柱があるのはこんな風に電灯をつけるためですね。
ここらへんまで来るとようやく漁船の姿を確認することができるようになります。
今は僕以外に誰もいないのでとても静かですが、昼間の干潮時にはきっと漁師さんで大賑わいになるのだと思います。
ずっとここにいたい気もしますが、日没も近く、あたりが暗くなってきて危険なので陸地に戻ることにします。
こんなフォトジェニックな景色ばかりなので時間はいくらあっても足りないくらいです。
この帰り道の途中で、遠くから警笛の音が聞こえてきました。
どうやら三角線の列車が走ってくるようです。
そこで海床路から陸地の線路があるだろうなという方向にレンズを向けてみると、、、
来た!
薄闇の中をゆっくりと進むディーゼルカーの姿を捉えることができました。
この直後、今まで灰色一色だった空がほんのりと赤くなってきていることに気が付きました。
この日の午前中は天草で大雨で、三角に来てからも雨がちょこちょこ降っているという状況だったので、夕焼けは諦めていたのですよ。
まあ、真っ赤っ赤というわけではないけど、少しでも色が変わってくれたのはすごく嬉しい瞬間でした。
さらにさらに、雲の隙間からほんのちょっとだけ太陽が顔を出してくれたのです!
こういう奇跡の瞬間があるので、何事も諦めてはダメなのですね。
この時、鳥肌が立っているのがわかったほどの感動でした(寒いからではありませんよ)。
空ばかりだけではなく海を見ることも忘れてはいけません。
海底に波によって作られた模様が出現します。
どこを見ても何一つとして同じ模様がないので、これも見ていて時間が過ぎるのを忘れてしまいます。
でも、本格的に日没になってしまうので、先を急ぎましょう。
陸地に戻ってきました。
ここからならもう暗さや潮の状態を気にする必要はありません。
離れてみても海床路の幻想的な景色は変わりませんよ。
海の上に道が出現するという不思議なこの景色は、今回の撮影限りで終わらせたくない、何としても再訪したい場所となりました。
満潮、真っ赤に焼けた夕暮れ、トラックがいる景色などなど見たい風景がたくさんあります。
長部田海床路はここらへんです。
地図中央のぐにゃぐにゃってなった海岸のところに入り口があります。
駐車場、トイレ、東屋があるので場所はすぐに見つかると思います。
三角線の住吉駅から徒歩でも十分行ける距離ではありますが、タクシーを使っちゃったほうが早くて楽だと思います。
住吉駅を下車して、かつて駅舎があった方の側に行ってみると、駅前にこんな建物があります。
そこにタクシー呼び出し電話(無料)があります。
ここをあけると直通電話があり、ナカガワタクシーを呼び出すことができます。
電話をして10分くらいで来てくれました。
タクシー料金は740円でした。
帰りのタクシーは、行きのタクシーを降りる時に時間を告げておけばきっちり迎えに来てくれるので安心です。
長部田海床路についての詳細はこちらからどうぞ。
→びっくまもとスコープ #01 海の上を走るトラック!?編 | 熊本県の情報サイト『気になる!くまもと』
次回は夜の三角線と熊本市電を紹介します。
続く。
『くまもと鉄分補給日記の旅』まとめ
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撮影機材は次のものです。
Nikon 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED フルサイズ対応
SIGMA 単焦点マクロレンズ MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM ニコン用 フルサイズ対応
SIGMA 望遠ズームレンズ 70-300mm F4-5.6 DG MACRO ニコン用 フルサイズ対応
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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。トップページ | 旅の全記録 | フォトウォーク | 登山の全記録
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