上越線湯檜曽駅のループ線を堪能する群馬新潟長野旅行その3

特急水上1号で水上駅に来て普通列車に乗り換えて土合駅の462段の階段を体験してきました。
次に向かうのは土合駅のひとつ水上駅寄りにある湯檜曽駅です。
今回使用している切符は、東京都区内発、六日町、ほくほく線、直江津経由の長野行きの片道切符なので、土合から湯檜曽に後戻りすることはできません。
従って車内で車掌さんから補充券を購入することになります。
10:18、土合駅から水上行き普通列車に乗車。
10:25、湯檜曽駅着。
ここの一番の見どころは車窓にあります。
まずはこちらの地図をご覧下さい。

大きな地図で見る

北側が土合方面で南側が水上方面になりますので、列車は上から下へと進んでいくことになります。
注目して欲しいのは線路の形状です。
土合方面から湯檜曽駅に真っ直ぐ進んでいるのではなく、湯檜曽駅直前でぐるっと円を描いているのがわかると思います。
なぜこんな形にしているのかといいますと、直線だと急な坂となってしまい、列車が止まれなくなってしまう危険性があり、それを避けるため山の中にトンネルを穿ち、ぐるっと円を描いて遠回りすると坂道が緩いこう配となりますので、安全に下ってくることができるのです。
このような線路の計上のことをループ線と言います。
地図を見てみるとトンネルになっていない部分から下の駅が見えそうなのですが、実際に列車の中から見える風景がこちら。

進行方向は左側なのに、これから向かう駅が下の方に見えるのです。
これはなかなか不思議な感覚です。
気にしないで列車に乗っていれば「急なカーブを回っているな」としか感じないけど、こうして窓からの景色を見ながら乗ると、このループ線のユニークさがよくわかると思いますよ。
湯檜曽駅から見てみると、

写真中央に架線柱が小さく見えますよね。
この線路を右側に列車が進んで、山の中を回ってこのホームへと下りてくるのです。
なかなかスケールの大きなシステムだと思います。

それでは湯檜曽駅をじっくりと見てみることにしましょう。
まずは駅舎から。

土合駅よりは小ぶりですが、それでも山小屋風の立派な造りになっています。
改札前のホールの天井は高く、空間も広々としています。

ただし無人駅。
時刻表を見てみると定期列車は上下線とも1日5本ずつ。
冬季や春先には臨時で何本かあるますが、それでも本数はものすごく少ないので、湯檜曽駅を訪れるには注意が必要です。
ちなみに、水上から長岡方面に向かう列車はまっすぐなトンネルを突き進むのでこのようなループ線を味わうことはできません。
土合駅の上下線は異なる位置にありましたが、この湯檜曽駅のホームも上下線が異なる位置にあるので注意が必要ですよ。

次回は湯檜曽駅周辺を紹介いたします。

写真はNikon D40xで撮影したものです。

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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。
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