大雨のため東北本線が運転見合わせでダイヤがずたずた。果たして上野に帰れるのか？（シリーズファイナル）夏の青春18きっぷの旅その16

夏の青春18きっぷの旅3日目もいよいよ佳境に入ってきました。
郡山15:20発黒磯行きの普通列車で東北本線を南下していくのみとなったのですが、矢吹駅直前で突然の列車停止。
奥羽本線赤岩駅周辺を歩いた時も既に大雨だったのですが、東北本線ではこの大雨のため列車が一時停止してしまったのです。
そこから結局は徐行運転で泉崎駅までノロノロとやってきました。
しかしここで完全に運転見合わせ。
どうやら泉崎ー白河間の線路の路盤が冠水してしまい、その影響で運行がストップしてしまったようです。
窓の外は激しい雨。
列車の中で缶詰になってしまいました。

泉崎の駅で待つこと約1時間。
駅前広場にバスが何台もやってくる様子が見えてきました。
これは完全に列車運行再開の目処が立たずにバスでの代替輸送になるかなと思っていたら、車内放送でその旨が説明されました。
乗客はぞろぞろと列車から出て、バスに何台かに分かれて乗車。

この頃はもう雨は小降りになっていました。
17:05、泉崎駅前発。

本来18きっぷはこのような代替輸送の対象ではないのですが、乗客全員を対象としてくれました。
僕は完全に諦めていて復旧するまでれ車内にいる覚悟はできていたけど、ご厚意に甘えさせてもらいます。

17:30、新白河駅前着。
雨はもうやんでいました。
ここから東北本線に復帰できるかと思いきや、なんと黒磯までが不通になっているとのこと。
しかし、新白河から那須塩原まで新幹線で振り替え輸送してくれるというのですよ。
18きっぷなのに。
繰り返しますけど、18きっぷは振り替え輸送の対象ではありません。
今回は特例中の特例ということで、せっかくだから新幹線に乗ることにしました。

念のため書きますが、同じような状況で18きっぷユーザーが新幹線での振り替え輸送を拒否されたとしてもそれは当然のことです。
決して無茶を言ってはいけません。
そういう時は諦めて正規料金を払って新幹線に乗らなくてはいけません。
今回はあくまで特殊事例なのです。

新白河駅のホームへあがると18:18発のなすの278号があります。

これに乗ればいいけど、発車まではまだまだ時間があります。
そこで駅構内をぷらぷら歩いていたら、放送で黒磯まで代替バスも出ると言っているので、もしかしたらこちらの方が早いかもしれないと思い、バスのところに行ってみました。

ところがバスはなかなか発車せずに、係の人に確認したら18:10くらいに発車するとのことだったので、それなら新幹線の方が圧倒的に速いです。
あれこれあったけど結局新幹線に乗せてもらうことにしました。

18:18新白河発、那須塩原18:32着。
車内で西の空を見てみたらきれいな夕焼け空だったけど、実は東の空にもっとすごいものがあったのですよ。

地上から地上まで完全につながったみごとな虹。
しかも一部は二重にもなっていました。
雨でさんざん待たされたり遅れたりしたけど、この景色を見ることができたら、疲れも一気に吹き飛んでしまいました。

18:43那須塩原発、宇都宮19:27着。
宇都宮から先も雨のため遅れや運休があり、いつ列車が出るかわからないという状況でしたが、この時間だったら今日中になんとか上野まで帰れるだろうと楽観的に推測して、駅中で餃子を食べてきました。
お店の前で郡山発の列車で一緒だったおばさん集団と偶然再会し、せっかくだからということでご一緒させてもらいました。
パワフルおばさんたちに圧倒されてしまいました、はい。

食後はなんとか東北本線が動いているという状況でとにかく発車する列車に飛び乗って、上野着が結局23時過ぎ。
長い長い18きっぷの旅最終日が終了しました。

しかし、雨のために赤岩駅で思うように動けなかったのが悔いが残ってしまったので、いつかまたリベンジをすることを心の中で固く誓ったのでした。

写真はNikon D40xで撮影したものです。

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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。
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