夏の青春18きっぷの旅第2弾の2日目は奥羽本線の米沢から峠駅へと移動し、スイッチバックの跡を見学した後8:36に赤岩駅へとやってきました。
ここからこの旅のメインイベントが始まります。
それは、赤岩駅から次の庭坂駅まで歩くことです。
鉄道だとこの間の距離は7.7km、所要時間7分ですが、恐ろしいくらいの山道を歩いていくことになるので距離と時間はどれくらいなのか想像できません。
赤岩駅周辺は舗装されていな山道で、大平集落から先は舗装道路だけど、そこも曲がりくねった道です。
どれくらいの時間がかかるかわかりませんが、時間はたっぷりあるのでのんびり行くことにしましょう。
ということで、8:40に赤岩駅を後にしました。
この日は晴天とまではいかないけれど、空にはわずかに青い部分も見えるという天候で、前回の大雨の時とは違って快適に山道を登っていきます。
でも熊が出るかもしれないという恐怖感は知らずにこの道を通った前回とは比べ物にならないくらい大きなものでした。
恐る恐る山道を歩いていると、何やら視線を感じるような・・・
カモシカ!
こんな山の中で野生動物に会うとどんな動物でも怖いものです。
でもしばらく目を合わせていても全く動かないし、声を出しても動じる素振りは見せません。
そうとう肝が据わったカモシカだったようです。
カモシカの森を抜けると大平集落に入ります。
前回雨のため近づくことができなかった学校のそばに行ってみました。
木造平屋建ての簡素なものですが、かつてはここに子供たちがたくさん集まっていたことが偲ばれます。
今回の目的は廃墟探索ではないので先を急ぐことにします。
大平集落の中は結構分かれ道があるのですが、一番しっかりした道が正しい道です。
たとえ間違った道に入ってもすぐに行き止まりになったり、明らかに山に入っていく道だったりするのですぐに引き返すことができます。
最終的にこの橋を渡ると大平集落を抜け出すことができます。
後は分岐する道がないひたすら一本道です。
道はしっかりしているけど、景色はとにかく山奥なのです。
遠くにたまに奥羽本線の線路が見えたりしました。
こんな道を歩いていると大きな孤独感に襲われます。
大平集落を出てから家は1軒もないのですから。
本当にごくたまに車が大平に向けて通り過ぎ、しばらくすると戻って来て町の方に走り去るのを見かけるくらいです。
その他に見かけたものは野生のサルの群れときれいなカラスアゲハくらいでした。
そしてついに、山が開けて遠くに福島の町並みが見えてくるのです!
孤独感で心が折れそうになりましたが、この景色と峠の力餅で元気になりました。
山越えの道はあと少しです。
夏の青春18きっぷの旅第2弾まとめ
・上野発東北本線始発列車に乗って仙台へ 夏の青春18きっぷの旅第2弾 その1
・緑と水に囲まれた仙山線面白山高原駅で途中下車 夏の青春18きっぷの旅第2弾 その2
・のんびりまったりゆっくりと左沢線に乗車 夏の青春18きっぷの旅第2弾 その3
・奥羽本線峠駅のスイッチバック跡を見学する 夏の青春18きっぷの旅第2弾 その4
・奥羽本線赤岩駅から庭坂駅までのひと駅散歩開始 夏の青春18きっぷの旅第2弾 その5←今ここ
・山中の孤独感から解放される湧き水のトッチ水と桃の自動販売機 夏の青春18きっぷの旅第2弾 その6
・赤岩ー庭坂間のひと駅散歩もついにゴール! 夏の青春18きっぷの旅第2弾 その7
・奥羽本線板谷駅のスイッチバック跡を堪能する 夏の青春18きっぷの旅第2弾 その8
・宇都宮で餃子を食べて上野へと帰る(シリーズファイナル) 夏の青春18きっぷの旅第2弾 その9
写真はNikon D40xで撮影したものです。
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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。トップページ | 旅の全記録 | フォトウォーク | 登山の全記録
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