8月17日。
松山市駅から伊予鉄道市内線の坊っちゃん列車に乗り込むことにします。
この坊っちゃん列車はSL仕様の機関車が小さな客車を牽引するという近年の路面電車からはかけ離れたイメージがするものです。
そのたっぷりのレトロ感で人気を博しているようです。
僕もその客車に入ってみました。
床も壁も椅子も木です。
もちろん窓枠も木。
どこを見ても木なのですよ。
都電などで床が木の列車には乗ったことがあるものの、全体的に木というのは僕の記憶にはないけれどもやはり懐かしく、温かい感じがします。
機関車と客車の連結部分です。
連結器とケーブルでしっかり固定されていました。
さあ、いよいよ出発です。
ゴトゴトとマッチ箱のような汽車が走り出しました。
お世辞にも乗り心地がいいものではありませんが、夏目漱石の「坊っちゃん」の時代に想いを馳せることはできます。
しかし、暑い!
客車内は冷房もなければ扇風機もありません。
窓は開いているけどほとんど風が入ってこないので、中に熱気が充満していました。
夏の坊っちゃん列車は団扇が必須ですね。
坊っちゃん列車は松山の町をゆっくりゆっくり進んでいきます。
遠くに松山城を望むポイントもありました。
松山市から終点の道後温泉まで約16分。
短い時間だけれども、これくらいあっさりしているのがいいのかもしれません。
道後温泉に着いたらまた機関車の方向転換をしなくてはいけません。
えっちらえっちら手動での転車を行ないます。
その際には鳥居の向こうに機関車が見えたりします。
運転士さんたちが汗をかきながら機関車の方向転換をしている横で、バスの方向転換も行っていました。
こちらはバス専用転車台があるので実に楽々方向転換していました。
転車作業はここらへんにして、道後温泉駅を見てみましょう。
モダンなデザインの駅舎でした。
その前に坊っちゃん列車が来てくれるので、たくさんの人が集まって撮影会になっていました。
坊っちゃん列車の後は、道後温泉から松山駅前まで普通の市内電車で移動しました。
床が木の古いタイプのものでした。
坊っちゃん列車もいいけど、僕はこっちの方が好きですねえ。
あ、そうだ。
せっかく道後温泉に行ったのに結局温泉には入らずに戻ってきてしまいました(笑)
17:37、松山発の特急しおかぜ28号に乗車。
17:49、伊予北条着。
ここからこの日の宿に向かいます。
夕日が売りの場所なので、急いで向かいますよ。
その話はまた次回。
四国初上陸の旅まとめ
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・山間の秘境駅、土讃線坪尻駅 四国初上陸の旅 その5
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・松山市駅で坊っちゃん列車の出発準備を見学する 四国初上陸の旅 その15
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写真はNikon D90+Nikon AF-S DX NIKKOR 18-105mm F3.5-5.6G ED VR AFSDX18105GEDVRで撮影したものです。
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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。トップページ | 旅の全記録 | フォトウォーク | 登山の全記録
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