梅雨の時期は雨が多いので外歩きには不向きなのですが、雨上がりの町の風景は時として晴れている時よりも趣深いものがあったりします。
そこで、雨上がりのある日の夕方、取り壊しを待つばかりの同潤会三ノ輪アパートに行って来ました。
手書きの「立ち入り禁止」看板ももう朽ち始めています。
居住者がいなくなり、取り壊しが発表されてから既に1年以上経っていますが未だに工事が始まる素振りはなく現役当時のままの姿を残しています。
敷地内には植物が無造作に生い茂り、住宅地の中にあるこの廃墟は異空間の様相を呈しています。
この水溜りにかすかに写る三ノ輪アパートの姿があまりにも儚く脆いものに見えました。
同潤会アパートまとめ
・未だ取り壊されずに残る同潤会三ノ輪アパート 同潤会アパートシリーズ その1
・同潤会三ノ輪アパートの崩壊しつつある美しさ 同潤会アパートシリーズ その2
・椿咲く同潤会三ノ輪アパート 同潤会アパートシリーズ その3
・同潤会三ノ輪アパートの固く閉ざされた門 同潤会アパートシリーズ その4
・現役として残り人の生活の匂いがする同潤会上野下アパート 同潤会アパートシリーズ その5
・同潤会上野下アパートの井戸ポンプ 同潤会アパートシリーズ その6
・雨上がりの同潤会三ノ輪アパート 同潤会アパートシリーズ その7←今ここ
写真はNikon D40xで撮影したものです。