大雨の中、廃墟だらけの大平集落を歩く夏の青春18きっぷの旅その14

周囲に駅以外の施設がなにもないあ奥羽本線赤岩駅。
そこから山道を上ること約30分で人の匂いがする場所へと出てきました。
しかし、森が開け、畑の跡らしき空き地が広がっているものの、何となく人の存在が感じられません。
ここは大平集落。
ものの本によると4世帯しか住人がいないという小さな集落です。
しばらく歩くと道の左手にやや大きめな建物が見えてきました。

しかし遠くから見てもわかるくらいここは既に廃墟となっていました。
雨が強くガスがかかっていてはっきりとは見えないのですが、それでもここに人はいないことはよくわかります。
後でわかったことですが、どうやらこちらは学校跡のようです。
確かに村の学校という雰囲気の建物です。

さらに進むと重機発見！

この重機で一体何をするのだろう？
雨も強く思考能力も完全に弱体化しているのでとにかく前に進むと次から次へと廃墟らしきものがありました。
そんな中、こちらの建物は現役で倉庫として使われているような雰囲気がありました。

この裏手には畑が金網に囲まれて獣除けが作られていました。
この建物の横にはなんと選挙ポスター掲示板が！

まだポスターが貼られてはいないけれども、こんな山奥にまでしっかりと掲示板が作られるのだと感心してしまいました。
さらに歩を進めていくと、つい昨日まで人が住んでいたかのような廃墟が続出します。

今回通り過ぎた地域にはこのタイプの屋根が多かったような気がします。
東北地方の標準形なのかなあ？

しばらくこの大平集落を歩き回ってみたけど、人が住んでいるところは見たところ3軒程。
廃墟が20軒程。
あるお宅の中からテレビの音が聞こえてくるのだけど、その音が何だかとても寂しげに聞こえてきてしまいました。

雨のせいで靴と靴下がびしょびしょになってしまったのと、お腹が空いてきたのとでそろそろ赤岩駅に戻ろうかと思ったところ・・・

熊出没注意！
今まで何も考えずに歩いてきたけど、ここは福島と山形の県境の山の中。
熊がいてもおかしくない地域です。
いやな汗がわき出てきたような気もしますので、急いで駅へと向かうことにしました。

この日は雨のせいで思ったように動き回ることができず、残念な散策になってしまいました。
もっとやりたいことはあったのだけど断念せざるをえなく、また今度の機会に持ち越しです。

熊が怖いので駅の待合室に戻り、峠の力餅を食べたり、濡れた靴下を乾かしたりしながら次の列車を待つことにしました。

しかし、この大平集落はすごかったです。
そして赤岩駅もすごかったです。
この県境の山の中は予想以上に奥深いところでした。

写真はNikon D40xで撮影したものです。

似たテーマの記事はこちら

この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。
記事内容や写真使用に関するお問い合せ、記事広告の作成、広告掲載、取材依頼のご相談などは下記リンクからお願いします。イベント取材、旅レポート、製品レビューなどの依頼は大歓迎です。
→お問い合わせメールフォーム

詳細なプロフィールはこちらから。
→プロフィール

トップページ｜旅の全記録｜フォトウォーク｜登山の全記録