紀州鉄道西御坊ー日高川間の廃線跡巡り夏の青春18きっぷの旅第5弾その8

紀勢本線の御坊駅へとやってきました。
ここへ来たのはもちろん紀州鉄道に乗るためです。
残念ながら僕が訪れたのは平日だったため年内で引退する予定のキハ600の動く姿を見ることはできませんでしたが、現役のキテツー1を堪能してきました。
御坊駅から学問駅へとひと駅歩き、そこから紀州鉄道に初乗車となりました。
車内はロングシートで、乗客は地元の人はおらずテツらしきグループがひと組。

平日の日中はこんなもんなのかな。
学問からひと駅目の紀伊御坊駅には紀州鉄道の事務所があり、側線には当日使用されていない車両が留置されています。

手前に見えるのが現在休車中の604で、後ろにかすかに見えるのが引退間近の603です。
やっぱりこっちに乗りたかったなあ。

次の市役所前を過ぎると早くも終点の西御坊駅です。
駅舎は後でゆっくり見ることにし、まずは車止めを撮影。

車止めがあると終着駅らしさが出てきますよね。
ところが、ここから後ろを振り返ってみるとこんな光景が見えてくるのです。

車止めの向こうにも実は線路が続いています。
途中水路に架かっていたはずの橋は撤去されていますが、その先もずっと線路があるのです。
現在紀州鉄道は御坊ー西御坊間での運行ですが、平成元年（1989年）までは西御坊から700m先の日高川駅まで路線が営業されていたのです。
今でもこの西御坊ー日高川間の廃線跡のほとんどの区間には線路が残されており、沿線住民の花壇や通路となっています。
というわけで、その廃線跡を観察してみました。

きれいな花が咲いているところもあれば、まったく手入れされていなくて草がぼうぼうのろころもあります。

踏切もまだ撤去されずに残っていました。

そしてあっという間に日高川駅跡に到着。

左側の駐車場になっている部分がかつての駅だったようです。
そのホーム部分から西御坊方面を見てみると、

しっかり整備すれば今にも列車が走ることが可能にも見えますが、そうはできない理由があるのでしょう。
なんだか哀しい姿を見てしまった気がします。
廃線跡をたどるのは楽しいけど、終点に着いてしまったときの哀しさでやるせない気持ちでいっぱいになってしまいます。
何とも言えない微妙な感覚を残しつつ、再び西御坊駅へと向かうことにしました。

写真はNikon D40xで撮影したものです。

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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。
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