冬の青森秋田紀行の3日目はいよいよ最終行程に入ります。
横手で横手やきそばを食した後、12:13、横手発秋田行き奥羽本線普通列車に乗車。
この列車に乗っていると、外は突然の吹雪になってきてほとんどホワイトアウトしているような状態になってきました。
普段雪に慣れていないと列車が止まってしまうのではないかという心配が沸々と湧いてきましたが、何事もなく13:23に秋田駅着。
駅周辺でちょっと時間を潰した後、14:47、秋田発酒田行き羽越本線普通列車に乗車。
この頃には雪はすっかりやんでいました。
進行方向右側に日本海を見つつ、15:31に羽後本荘に到着。
ここでこの日のラストイベントとなる由利高原鉄道への乗り換えとなります。
由利高原鉄道は羽後本荘と矢島を結ぶ23kmの路線で、国鉄時代は矢島線と呼ばれていました。
駅窓口で土日祝日に限定販売されている楽楽遊遊乗車券という1日フリーきっぷを1100円で購入し、さっそく乗ってみることにしましょう。
車両は1両のディーゼルカーでした。
黄色と青のツートンカラーで「おばこ」のヘッドマークがついていました。
車体側面にはサボも掲げられています。
15:50、羽後本荘発矢島行き列車が発車。
この地域は田園地帯なのか、あたり一面に雪原が広がっていました。
時折風よけのためのフェンスが長く続く区間があったりするものの、人工物が遠くにしか見えない路線でした。
雪景色の中を進むカラフルな列車もいいけど、秋の光り輝く稲穂の中を走る列車も見てみたいと思いました。
16:29、矢島着。
駅舎内には観光案内所や多目的ホールがあり、待合室はかなり広く作られていました。
僕が訪れたのは夕方だったので、観光客も地元の利用者もほとんど見かけませんでした。
折り返し列車で羽後本荘に戻るために列車内に入って何気なく運転席を見てみると、タブレットがありました。
うかつだった。
由利高原鉄道にはこの日に乗ることを決めたので事前に全く調べていなかったのが痛いです。
でも帰りの列車で、前郷駅でのタブレット交換はしっかり見てきました。
16:45、矢島発羽後本荘行き列車に乗車。
乗客は僕を含めて2人のみ。
しだいに暗くなっていく空と同じようなどんよりとした空気が車内に漂っていました。
前郷駅で列車交換が行われて、タブレットの交換も行われます。
その際対向列車が駅に入線してくる様子を撮影しました。
結構お気に入りの1枚です。
17:25、羽後本荘着。
由利高原鉄道は往復しただけで、途中下車せずに終わりにしました。
時間があったら子吉駅などの木造駅舎を見るために途中下車したかったんですけどね。
それは次の機会にしたいと思います。
17:41、羽後本荘発秋田行き羽越本線普通列車に乗車。
18:29に秋田到着予定だったものの、男鹿線の事故の影響で20分遅れて18:49に秋田駅着。
この日の宿泊は秋田駅前にあるホテル・アルファーワン秋田です。
安さと駅からの近さでここに決めました。
夕食はホテルの1階に入っている唐橋茶屋で鍋焼きうどんを食べてきました。
寒い地域で食べる温かい食べ物は最高でしたよ。
次回はいよいよ旅の4日目、最終日になります。
冬の青森秋田紀行まとめ
・秋田・大館フリーきっぷで上野駅から寝台特急あけぼのに乗車する 冬の青森秋田紀行 その1
・寝台特急あけぼのへの12時間の乗車はあっという間に過ぎ去っていく 冬の青森秋田紀行 その2
・五能線の車窓から見る美しい岩木山 冬の青森秋田紀行 その3
・そこかしこに懐かしい雰囲気が残る津軽鉄道津軽五所川原駅 冬の青森秋田紀行 その4
・津軽弁のアテンダントさんが乗務する津軽鉄道 冬の青森秋田紀行 その5
・待合室のストーブが温かな津軽鉄道津軽中里駅 冬の青森秋田紀行 その6
・津軽鉄道芦野公園駅の旧駅舎内にある喫茶店「駅舎」 冬の青森秋田紀行 その7
・冬の津軽鉄道名物、ストーブ列車に乗車する 冬の青森秋田紀行 その8
・腕木式信号機の転轍機や貨物車両が構内に残されている津軽鉄道津軽飯詰駅 冬の青森秋田紀行 その9
・太宰治記念館「斜陽館」を見学する 冬の青森秋田紀行 その10
・巨大土偶が出迎えてくれる五能線木造駅 冬の青森秋田紀行 その11
・モダンな建物があちこちにある五能線木造駅周辺を散策する 冬の青森秋田紀行 その12
・五能線鰺ヶ沢駅周辺の漁師町を散策する 冬の青森秋田紀行 その13
・タラコ色の五能線車両と千畳敷付近の車窓動画 冬の青森秋田紀行 その14
・五能線驫木駅は日本海が目の前の秘境駅! 冬の青森秋田紀行 その15
・五能線深浦駅近くの大岩から冬の日本海を望む 冬の青森秋田紀行 その16
・バスケの町、五能線能代駅で途中下車 冬の青森秋田紀行 その17
・雪に覆われた大地を疾走する秋田内陸縦貫鉄道に乗車する 冬の青森秋田紀行 その18
・角館武家屋敷散策と横手やきそば 冬の青森秋田紀行 その19
・カラフルな車両が雪原をトコトコ走る由利高原鉄道に乗車 冬の青森秋田紀行 その20←今ここ
・「男鹿なまはげライン」と呼ばれる男鹿線に乗車 冬の青森秋田紀行 その21
・落ち着いた雰囲気がする男鹿の町を散策する 冬の青森秋田紀行 その22
・旅のまとめ 冬の青森秋田紀行 その23
写真はNikon D40x+Nikon AF-S DX NIKKOR 18-105mm F3.5-5.6G ED VR AFSDX18105GEDVRで撮影したものです。
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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。トップページ | 旅の全記録 | フォトウォーク | 登山の全記録
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