寝台特急あけぼのへの12時間の乗車はあっという間に過ぎ去っていく冬の青森秋田紀行その2

秋田・大館フリーきっぷを使った青森秋田紀行の最初の乗車は寝台特急あけぼのでした。
あけぼのに乗車する時にぜひ見てもらいたいのはこちらです。

飲料水の冷水機と水を飲むための紙コップが洗面所前に設置されています。
かつての特急車両のほぼ全てについていたこれらの設備ですが、今では数えるくらいの車両でしか見ることはできません。
そのうちのひとつがこのあけぼのなのです。
懐かしい昭和の名残を残すこの車両はぜひチェックしてほしいところです。

さて、前夜の21:15に上野駅を出発したあけぼのは6:00を過ぎるくらいになると外がだんだんと明るくなってきて雪が見えてきました。

この時間帯はまだ秋田県内の日本海側を走るので降雪量はそれほどではないのかもしれまえん。
それでも雪の全くない東京と比べたら「おー、積もってるな」という感想ができてきました。

6:45、秋田着。
ここで4分程の停車時間があったので車外に出て少し撮影してきました。

牽引する機関車はEF81に代わっていました。
上野から長岡までがEF64で長岡から青森までがこのEF81になるのです。
秋田駅のホームには結構雪が積もっていました。

この停車時間の間にホームで駅弁屋飲み物を買うことができます。
もし上野駅などで食料を買っていなかったらこの秋田駅を利用するといいでしょう。

青森県に入り、大鰐温泉駅では弘南鉄道との接続ができます。
なんとなくぼっーと外を見ていたら、弘南鉄道のラッセル車が待機しているではありませんか!

漆黒の体に鉄仮面のような顔。
これだけ重厚感のあるラッセル車も僕にとっては非常に新鮮です。
動いている姿が見たかったけど、それは贅沢と言うものでしょう。

ところで、この旅は津軽方面に向かうということで太宰治の「津軽」の文庫本を持ってきました。

夜の寝台や宿で読もうと思っていたのですが、結局1ページも読むことができずに持って帰ってくる羽目になってしまったのは内緒です（笑）

9:18、弘前着。
上野駅からは約12時間の乗車でしたが、あっという間に到着してしまいました。
ブルートレイン内の楽しい時間は一瞬で過ぎ去ってしまうものです。
最後にあけぼのの個室内で記念撮影。

ここまでが第0日目で、この弘前駅からこの旅の第1日目が始まります。
まずはどこへ向かうのか。
その話はまた次回。

写真はNikon D40x+Nikon AF-S DX NIKKOR 18-105mm F3.5-5.6G ED VR AFSDX18105GEDVRで撮影したものです。

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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。
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