雪に覆われた大地を疾走する秋田内陸縦貫鉄道に乗車する 冬の青森秋田紀行 その18

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冬の青森秋田紀行の3日目の朝は鷹ノ巣駅前にあるビジネスホテル八木で迎えました。
素泊まりだったので、前日コンビニで買い込んだおにぎりを朝食にし、まだ人もまばらな鷹ノ巣駅へ。

しかし、この日はこのJR鷹ノ巣駅を利用するのではなく、その隣にある秋田内陸縦貫鉄道の鷹巣駅へと向かいました。

JRが鷹ノ巣駅で、秋田内陸縦貫鉄道は鷹巣駅です。
内陸線の駅舎は新しいものの木造駅舎です。
駅舎内にはストーブがある待合室と切符売場がありました。
切符は自動券売機でも購入でき、そこには昔懐かしい子供用の切符はカバーを開けてボタンを押すタイプのものがありました。

ここで購入した切符は鷹巣から終点の角館まで1620円のものです。
この日は土曜日だったので1日フリーきっぷの「ホリデーフリーきっぷ(土・日・祝日フリー乗車券)」があったけど、途中下車しないで角館まで行ってしまうつもりなので、あえて普通の切符にしました。

列車に乗る前にこの秋田内陸縦貫鉄道について簡単に説明しておくことにしましょう。
この内陸線の前進はかつて国鉄時代には鷹ノ巣ー比立内間の阿仁合線と角館ー松葉間の角館線の2つの路線でした。
しかし比立内ー松葉間は未成線のままで線路が繋がっていませんでした。
それが昭和61年(1986年)に2つの路線が秋田内陸縦貫鉄道に移管され、平成元年(1989年)に比立内ー松葉間が完成し、鷹巣から角館までのひとつの路線となったのです。
1本の路線となったことで利便性が増し、国鉄・JR時代以上の乗客数があったようですが、年々減少して最近の経営は非常に厳しいものがあるようです。

さて、改札口を通り内陸線の乗り場に行くと、切り欠け式ホームに1両編成の列車が待っていました。

6:43、鷹巣発角館行き普通列車に乗車。
鷹巣発の1番列車だからか、乗客は僕を含めて3人のみ。
ディーゼルの重たい音が響く車内はまったりムードに包まれていました。
鷹巣を出るとしばらくは住宅街を進むものの、すぐに車窓は森へと変化していきました。
さすが秋田県の内陸部を走る路線です。
すると木々の向こうの東の空から太陽が上ってくるのが見えました。

列車内から見る日の出は好きなのですが、雪と枯れ木というスパイスが加わり、普段よりさらに美しい日の出に見えました。
雪原の上に野生動物(?)の足跡が見えたり、

オレンジの光に照らされて雪の色が幻想的になったり、

内陸線の車窓は雪景色の様々な表情を見せてくれました。
途中、阿仁合駅で上下線の列車交換のためにしばらく停車。
駅構内には腕木式信号機が残されていました。

このような鉄道遺産を残してくれているのはうれしい限りです。

この内陸線の羽後長戸呂ー八津間の前面展望動画を撮影してきたので御覧下さい。
どれだけ雪深い場所を走る路線なのかわかると思いますよ。

9:21、角館着。

約2時間40分の内陸線の旅が終了です。
今回は雪の景色を見てきましたが、また別の季節だと全く異なる表情を見せてくれる路線だと思います。
今度は緑に包まれる夏にも乗りに行きたいと思っています。

さて、せっかく角館に来たので、乗り換え時間を利用して観光もしてみたいと思います。
その話はまた次回。

冬の青森秋田紀行まとめ
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写真はNikon D40x+Nikon AF-S DX NIKKOR 18-105mm F3.5-5.6G ED VR AFSDX18105GEDVRで撮影したものです。

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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。
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