花輪線に乗車し東北地方のJRを完乗するぐるっと白神山地の旅その19

10月18日。
それでは東北地方で唯一乗り残している路線である花輪線の旅を始めたいと思います。
花輪線は岩手県の好摩と秋田県の大館を結ぶ106.9kmの路線です。
県境をまたぐのでかなりきつい勾配があります。
今回乗るのは秋田県川の大館駅からで、ホームには花輪線の終点の案内板が出ていました。

さすがハチ公の故郷らしく、ここにもハチ公のイラストが描かれています。
花輪線で使用される車両はJR東日本の非電化路線でおなじみとなっているキハ110系です。

窓が開く古いタイプのディーゼルカーだったらよかったのですが、そこまで贅沢は言っていられませんね。

いつものようにミラーを利用して車両と自分のツーショットも撮影しておきました。

13:49、大館発盛岡行き花輪線普通列車に乗車。
花輪線自体は好摩までなのですが、列車はその先、IGRいわて銀河鉄道に乗り入れて盛岡駅まで行きます。

IGRいわて銀河鉄道はJRではないのですが、秋田・大館フリーきっぷの往復ルートとして通過していい路線なので別料金は必要ありません。

さて、列車は発車すると大館の市街地を抜けて田園地帯に入ります。

こちらにはまだ刈り取られていない稲がありました。

十和田南駅に到着すると列車は進行方向を変えます。
そう、この駅はスイッチバック方式の駅なのです。

右に見える線路が先ほど大館から十和田南駅へと向かってきた線路で、今進んでいるのが左向きの好摩方面への線路です。
こんな風に通ってきた線路が見えるというのが、この十和田南駅の面白さでしょうね。

車内の乗客ですが、一時は団体ツアー客が乗り込んできて大混雑しましたが、その人達が降りてしまうと閑散としたものになりました。

平日お昼過ぎの列車だとこんなものなんでしょうかね。

車窓から見える景色はというと、山々の紅葉はまだ始まっていませんでしたが、ススキや刈り取られた田んぼなどの秋らしさを見ることはできました。

安比高原から松尾八幡平の33.3パーミルという勾配がある峠を越えて、好摩駅に到着。
これで花輪線を乗りつぶしたことにより、東北地方のJR路線を完乗したことになりました！
しかし！
12月4日に東北新幹線の八戸ー新青森間が開通することによって、また未乗区間が出来てしまうので、この東北地方完乗というタイトルもまたすぐに消え去ってしまうのです。

さて、列車は好摩駅からIGRいわて銀河鉄道に入り16:41、盛岡着。
ここから東北新幹線に乗り換えます。

17:16、盛岡発こまち24号に乗車。
西へと沈む夕日を眺めながら列車は南下していきます。
19:42、上野着。
旅の始まりが上野発の夜行列車である寝台特急あけぼのだったので、旅の終わりは東京駅ではなく上野駅にしたかったのです。

新幹線の地下ホームから地平ホームまで上がり、あけぼのが発着する13番線に行ってみました。

この時間帯は長距離列車の発車なく、通勤列車が発車するので、ホームにはスーツ姿の人が多く、旅人の姿は見られませんでした。
このホームから旅が始まるというイメージがあるのですが、一気に現実に引き戻されたような気がしたワンシーンでした。

秋田・大館フリーきっぷを使ったぐるっと白神山地の旅はこれにて終了です。

青森・函館フリーきっぷや秋田・大館フリーきっぷがなくなってしまうことでこれまでのように北東北へ気軽に行くことができなくなってしまうような気がしますが、新しく発売される乗車券タイプのフリーきっぷ、北東北・函館フリー乗車券を今後は使って効率のよい旅ができればと思います。
この切符を使っての旅は果たして来年中にできるのかどうか・・・

写真はNikon D90＋Nikon AF-S DX NIKKOR 18-105mm F3.5-5.6G ED VR AFSDX18105GEDVRで撮影したものです。

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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。
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