秋田・大館フリーきっぷで上野駅から寝台特急あけぼのに乗車する冬の青森秋田紀行その1

上野駅。
そこは僕にとって北への旅の玄関口となる駅です。

2月17日の夜、僕はこの上野駅を訪れました。
秋田・大館フリーきっぷを握りしめて寝台特急あけぼのに乗車するためです。
思えば3年前の夏、あけぼのに乗って北へ向おうと上野駅にやってきたら中央改札口で運休の知らせが出ていて失意のどん底に落ち込んだこともありました。
しかしこの日は通常通り運行するという情報をあらかじめ入手していたので、何の心配もなく改札口を軽快に通過していきました。
あけぼのの入線まではまだ時間があったので石川啄木の歌碑を見に行きました。

「ふるさとの訛りなつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく」
今では北の国の言葉が駅構内で聞こえてくるということはないけれども、それでも大きな荷物を持った人々がたくさん行き交っている姿を見るとまだ上野駅は北への玄関口なんだということが実感できました。

20:50。
ついにあけぼの入線です。

推進運転で客車が13番線ホームにやってくるため、一番後ろの客車のドアが開いたままやってきます。
それにしても、ブルートレインはいつ見ても光が輝いています。

牽引する機関車はEF64。

ブルートレインはやっぱり青い塗色の機関車がよく似合うと個人的には思っています。

今回乗車するのはB寝台の個室です。
車両の両サイドの上下に個室がずらりと並んでいて、廊下は人がすれ違うのに苦労するほど狭いです。

僕が予約したのは下段の方です。

荷物を床に置いて人ひとりが寝転がるスペースがあるくらいで非常に狭いです。
この狭い部屋の中に鏡、テーブル、ハンガー、枕、毛布、JR印の浴衣などが置かれていて狭いながらも一晩過ごすには十分な設備が整っています。

ただし、コンセントはないので注意が必要です。
さらに、車内販売や自動販売機もないので飲み物や翌朝の食料も乗車前に買い込んでおいた方がいいでしょう。
翌朝の秋田駅での停車時間が若干あるのでそこで買ってもいいけど、ちょっと慌ただしくなるのでやっぱり乗車前に買っておいた方がいいかな。

21:15。
静かにゆっくりと寝台特急あけぼのが青森に向けて発車しました。
今回の旅の目的は秋田・大館フリーきっぷを使って青森県、秋田県の雪の中のローカル線に乗りまくることです。
翌朝目覚めたら雪の世界の中にいるはずです。
というわけで、冬の青森秋田紀行の始まりです!

写真はNikon D40x+Nikon AF-S DX NIKKOR 18-105mm F3.5-5.6G ED VR AFSDX18105GEDVRで撮影したものです。

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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。
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